声優の条件

  声優になりたい人が多い。声優プロダクションもたくさん有る。2日前、テレビで声優審査風景を見た。
 審査員が応募者に課した最初の要求は自己紹介をさせることであった。10人位の応募者が喋り終わると、審査員はすかさず言った。「皆さん全員、サ行の発音が悪いです。歯擦音の訓練が必要です」
 確かに、意識してサ行を発音しないと日本語が不明瞭になる。次なる単語を意識して発音してみよう。
 例)参加者、参列者、消費者、紹介者、視聴者、死傷者、鮨職人、推薦者、責任者、走者一掃、創始者、相思相愛
 審査員はさらに強く注意した。「皆さん、アクセントが駄目です」、と。東日本と西日本ではアクセントが違う。地方出身者が声優になるにはよほど若いうちから訓練しておく必要がある。