小さなお客様

 半年前より月一回の割合で日曜日の午後、個人レッスンを受けに来られる生徒さんがいる。彼女は20数年前に大学で教えた元学生だ。授業中に私が喋った余談まで実によく覚えていた。40歳を過ぎて、急にタイ語を再開したくなったらしい。私としては昔の学生にまた教える機会ができてとても嬉しく思っている。
 一つ異なる点は、彼女の横に娘さんが座っていることだ。孫がいない私にとっては小さい子供を観察することができて面白い。何よりも印象的なのは子供の目。輝いている! いろいろなことを知りたいという好奇心の目!
 彼女は今春、小学校に入学した。聞くところによると、女の子は母親と一緒に泰日文化倶楽部に来るのが好きだとのこと。タイの国語教科書の中に書かれた絵を見ながら不思議そうにしている。先日は「サワッディー・カ!」と言って教室に入って来た。彼女の後ろにはお兄ちゃんも一緒だった。