親友の意気込み

 昨日、大学時代の親友と4年ぶりに会った。彼女の希望で新宿御苑を散策。昨夏、未亡人になってしまった彼女がこう言った。
 「これが最後になるかどうかは分からないけれど、とにかくこれだけは言っておきたいの。東京ではあなたがいつも大いなる広い心で受け止めてくださったことに感謝します」
 そこで私はすかさず応じた。「四国の人間だから東南アジア的なのよ、私….。雪国の人とは確かに違うわね。その台詞、まだ早いわ。10年後に言ってちょうだい」、と。
 我々は努めて明るい話をしようとした。一人暮らしになった彼女から、別れ際に素晴らしい話を聞くことができた。
 「某校が日本の各地に分校をつくっており、なんと新潟にもできました。特殊な学校だけど、そこで西洋史を講義してほしいという依頼が有り、それを引き受けたの。これからは授業の準備で忙しくなるわ」