聴力(ヒアリング)

 昨日、2つのクラスの生徒さん達に対して、タイ人講師に短文を読んでもらい、それを逐次訳させた。目的は「聴力(ヒアリング)」を確かめるためである。
 使用されている単語は既習語ばかり。したがって、すぐに訳せると期待したが、実はそうではなかった。好きな単語は聞き取れるが、それ以外はアウト。次から次に単語が出て来ると、前半部分を忘れ、最後の単語だけが頭に残る。それでは全体がつかめず文意は不明のまま。聞き取って、何を言わんとしているかをイメージする段階にまで達することができない。
 日本人は目で語学を勉強するのが好きだからテキストやプリントをどうしても求める。だが、紙やペンの無い状況の中でタイ語を耳だけで勉強することもやってみてはどうだろう。耳を傾け必死に覚えようとすると、文全体が自分の感覚でとらえられるようになる。そこまで頑張ってほしい。