てんかん&ひきつけ

 通訳の仕事をしていると、病名をタイ語や日本語に訳さなければならない場面が有る。先日、てんかん(癲癇)の既往症があるタイ人(日本語ペラペラ)に会った。てんかんを<โรคลมบ้าหมู>と訳すと、彼はすかさず否定し、「ชัก」と言った。私は内心で思った。「ชักはひきつけだけどなあ…..」
ネットで「てんかん・ひきつけ・けいれん」の違いについて調べてみたらいろいろと書いてあった。「てんかんは脳に起源をもち、不随意な筋肉の収縮のほか、意識消失や音、光、臭いを感じる発作など種々の症状を含む。一方、ひきつけ・けいれんは、発生源を問わず手足、体の筋肉に起こる不随意な収縮である」
 タイ人に<てんかん>と<ひきつけ>の相違点を医学的に理解させようと思っても無理だ。日本人でも説明に窮するのだから….。