備前焼のデミタス

今年は昨日が立春。樹々の細い枝先を見ると、小さくふくらんで来ている。少し離れて見ると、日々、樹々全体に濃さが増して来ている。もう裸ではない。新しい服を着ようと、幹の中は葉をひそかに増産中である。
 「緊急事態宣言」が3月7日まで延長されることになったので、自粛休講中のクラスはそのまま延長することにした。そして、昨日までにその通達が終わった。
 「自学自習もつい休学モードに後退しがちを自戒しつつ」というメールが生徒さんから返信されてきた。
 皆さん、「自習します」とおっしゃるけれど、「ほんまかしら?」
 昨日、私はオフ。30余年前に倉敷で買った備前焼のデミタスでコーヒーを味わう。この小さきコーヒーカップは実に美しい。焼きの色が見事だ。備前焼の特徴は、「釉薬を一切使わずに、1200度の高温で焼く焼締め陶」とのこと。コロナ太りやコロナ呆けにならないよう、自分に焼きを入れなくては……。