シンガポール便り

シンガポールの歯科医院に勤務しているY子さん(元生徒)から、このところ、「仕事がくたくた」というラインがよく届く。その理由はこうである。
 「日本で夫婦別姓が議論されていますが、クリニックの客はいろんな民族や国籍で、夫婦も親子も別姓が当たり前。名前が5つや6つの単語で構成されており、どれが姓やら、そして順番もめちゃくちゃ。そういう人達が家族3~5人で、同時に2~3人の歯科医師を予約して、連れ立って歯のクリーニングに来ます。発音不可能な子音の羅列とかもいっぱい。みんな、名前が長すぎ。こういう人達を次々とさばいていると頭が疲れます」
 外国人の名前は難しい。だが、外国人にとっても、同じく日本人の名前は難しいはず。いずれにせよ、人の名前は正しく発音できないことが多い。カタカナに書いた場合も、書く人によって統一が見られない。