モンテーニュとペスト

昨日、或る本を読んでいると、「フランス人のモンテーニュはボルドーの回船問屋のせがれであった」というくだりを見つけた。久々に目にする「モンテーニュ」という人物。そこでネットで調べてみた。

1)ミッシェル・エイケム・ド・モンテーニュ(1533-1592)
2)哲学者、モラリスト、懐疑論者、人文主義者
3)現実の人間を洞察し、人間の生き方を探求して綴り続けた主著『エセー(随想録)』は、フランスのみならず、各国に影響を与えた。
4)エセーの意味は<試み>である。体系的な哲学書ではなくて、自分自身の経験や古典の引用を元にした考察を語っている。
5)1581年、イタリアに滞在中、ボルドーの市長に選出されたことを聞き、帰還して1585年まで務め、カトリックとプロテスタントの仲介に努めた。任期の終わり頃から、ボルドーではペストが流行し、モンテーニュもペストを避けて他所に逃れた(1586年~1587年)
 
 目下、カミュの『ペスト』(1947年)が馬鹿売れだそうだが、16世紀の後半にもフランスではペストが流行ったことがモンテーニュの履歴を読んでわかった。