清流無間断

 一昨日、茶室には「清流無間断」という軸が掲げられていた。滝が流れるが如く書かれた文字は、生徒達にはとても読めなかった。
 はてさて、この意味を何と解すか?
 調べてみると、茶席の禅語選の一つであることがわかった。元来は、「清流無間断 碧樹不曾凋」というように対句で詠ずるようである。その意味(禅語字彙)は、「清流」=清らかな流れ、「間断」=切れ目、「碧樹」=常緑樹であることから、「活動するものは常に新鮮なりの意。不断の努力修行をいふ」とのこと。
 元々は、釈尊が菩提樹の下で悟りを開かれて以来、その御教えが今日まで脈々と伝わって来ていることを意味するそうだ。そして、人間の命が脈々と伝わっていることにまで拡大解釈ができるとのこと。
 いろいろな事件が相も変わらず多い。我々人間は濁流の中を流されている気がしてならない。濁流を清流に変えるにはどうすべきか…..。