恩師と生徒

4月29日午後3時34分、鳥取駅到着。48年前に初めて観光で来た鳥取駅舎は昔の国鉄時代のものであったから、暗くて寂しい感じがしたのを今でも鮮明に覚えている。現在の駅はどこにでも見られる駅になっていた。
 2度目は18年前、元生徒A氏の結婚式に参列のため、飛行機で鳥取へ。そして、今回は3度目。だが、悲しいかな、元生徒B氏の奥様(享年47歳)のご葬儀に参列。
 通夜の時、導師(浄土真宗)は次なる話をされた。「私は10年前まで高校の教師をしておりました。仏は私の教え子であります」
 それを聞いて、そのようなかたちの再会という因縁について私には深く思うところがあった。
 恩師が導師として元生徒を読経で葬送する。棺の中の彼女は安心しきったお顔をしておられた。