新幹線ひかり

4月29日7時6分、東京駅から岡山行きのひかりに乗った。本当はのぞみに乗りたかったが、黄金週間なので指定席が取れなかった。しかし、それがかえってよかった。何故ならば、停車駅ごとに外国人の旅行客が入れ代わり立ち替わり乗り降りしてきて、いつものひかり号とは雰囲気が異なっていたからだ。
 静岡に停車した時、後ろの席の女性が隣りの欧米人に向かって、「私は浜松で降ります。ですから、席を替わってください」と言っている。だが外国人は何のことかわからず、座席のテーブルの上にPCを置いたまま、じっと画面を見ている。
 75歳位のその女性は何度も同じことを言った。彼女としては、浜松に着く前に降りる準備をしたいわけだ。
 そこで、私が通訳をした。すると、欧米人は立ち上がってすぐに席を交替してあげた。外国の旅行客へのおもてなしというよりも、日本人のための通訳が必要だ。