タイは爆暑

タイ人講師から「เตือนทั่วไทย」というラインが送られて来た。
 รับมืออากาศร้อนจัด ระหว่างวันที่18-21 เมษายน 2562
① ภาคเหนือ  43℃ ② ภาคอีสาน 42℃ ③ ภาคกลาง 42℃
④ กรุงเทพฯ 40℃    ⑤ ภาคตะวันออก 40℃ ⑥ ภาคใต้38℃
 昨日から4日間、タイ全土に及んで、恐ろしく強烈な暑さのようである。
 「ร้อนจะตาย(暑くて死にそう)」どころか、「ร้อนแทบบ้าแล้ว」という表現に達しているそうだ。

ย & ญ の発音

昨晩、「タイ語中級 水曜日18:30」のクラスで、指輪先生(อ.แหวน)が、「ย ยักษ์」と「ญ หญิง」の発音を矯正された。
 しかしながら、「ยา yaa 薬」、「อยู่ yuu 住む」、「เย็น yen 冷たい」、「ยก yok 持ち上げる」、「ญาติ yaat 親戚」 等の単語は問題なく発音できる。
 日本人にとって厄介なのは、ยや ญに、「i母音」、または、「ii母音」がついた場合だ。日本語のヤ行から、「yii」という音が無くなっているので、日本人の耳は、ア行の中の「i イ」や、「ii イー」としてタイ語を聞き取るわけである。
 以下に列挙する単語の発音練習をしてみよう。
 ๑) ยี่สิบ ๒) ผู้หญิง ๓) ญี่ปุ่น ๔) ผู้หญิงญี่ปุ่นยี่สิบคน
๕) ยินดีต้อนรับ ๖) อาจารย์หยี่   ๗) ไม่ยินยอม   ๘) ผู้หญิงญี่ปุ่นไม่ยินยอม
๙) เป็นอย่างยิ่ง ๑๐) ยิ่งเร็วยิ่งดี  ๑๑) ยิ่งรวยยิ่งหยิ่ง ๑๒) ยิงปืน

文学散歩

昨日、三鷹へ仕事に行った。仕事は午前中で終了。そこで、午後は文学散歩と決め込んだ。
 「太宰治文学サロン」は初めての訪問であった。ゆっくりと時間をかけて全ての展示物を読んでいると、係員の女性が「他にもいろいろと行かれましたか?」と尋ねてきた。
 私は答えた。「私は45年前から三鷹のアジア・アフリカ語学院に教えに来ていますから、このあたりのことはよく知っています。しかし、この文学サロンのことは気がつきませんでした」
 その後、太宰治が心中した玉川上水沿いを歩き、骨董店にも寄った。今回はどうしても「山本有三記念館」に寄ってみたかった。邸内に入ると、初老の男性とすれちがった。文学的に言うならば、ここからロマンスが始まることになるのであるが…….。
 戦時中、進駐軍に撤収されていた和洋折衷の館は実に荘厳であった。庭も手入れが行き届いていた。庭のベンチに座って館を眺めると、タイ王国大使館の公邸と雰囲気が似ていた。

ソンクラーン便り

ソンクラーン(タイ正月)が終わった。チェンマイの日本総領事館勤務である元教え子は、小学生の息子さん2人がオートバイで走って来たタイ人達にバケツの水を何度もかけている動画を送って来た。子供達にとっては良き思い出になったことであろう。
 「先生、来年はチェンマイにいらしてください」と元教え子は書いて来たが、「ソンクラーンはやめておきます」と、私は返事した。1976年にチェンマイのソンクラーンに行った時は、私30歳。42年前の思い出で十分。
 バンコクからは、「吉祥菓子 ขนมมงคล」という詩が送られて来た。日本の和菓子にもそれぞれ季節や意味が込められているが、タイでもおめでたい菓子がオンパレード。そのほとんどが黄金色。すなわち、裕福を意味しているわけだ。
 ポルトガルから入った金糸素麺は、日本の長崎にも有るが、タイ人にとっては、次なる意味合いがあることが、送られて来たタイ詩からわかった。
 ฝอยทองความแน่นแฟ้น  กลมเกลียวแน่นเกินกล่าวขาน  สามัคคีมีมานาน  ทั้งผูกพันไม่เสื่อมคลาย

語学力を磨くには?

昨日、親戚の青年と食事をした。彼はカナダへ短期留学して帰国したばかりだから興奮していた。そして、今度はイギリスへ行きたいと言った。しかも一人で…..。
 日本に帰って来ると英語を話すチャンスがほとんど無い。彼は外国人と英語で話すことができるアプリに申し込もうか否か、迷っていた。今はお試し期間だから無料。ただし、入会すれば月額6千円。もしもリアル・ネイティブと話すことを希望すれば、その都度、お金が加算されるとのこと。
 私は助言した。「そのアプリに使うお金を貯めて、イギリスやアメリカへ旅行したほうがいい。日本で話していると、つまらない会話、とりとめもない会話に終わってしまう。現地に飛んで、現地でのトラブルを通して、英語をしゃべる度胸をつけたほうがいい」
 日本にいると、甘えが邪魔をする。英語であれ、中国語であれ、そして、タイ語であれ、若者であれば、現地へ行くのが一番いい。

タイ人講師達の英語力

「タイ語初級 土曜日16:10」のクラスは、英語でタイ語を勉強している。この話はすでに情報として書いた。しかし、さらに付け加えて書かせてほしい。
 昨日は、いつもの指輪先生が風邪のため発声が苦しそうだったので、急遽、パック先生に代講をお願いした。
 「パック先生、このクラスは英語で授業を進めてくださいね」と私が言うと、彼はすかさず快諾し、90分間、見事な英語でタイ語を教えてくださった。タイ人独特の癖のある英語ではなくて、欧米世界に通用する発音であった。
 授業後、英語が得意な理由を尋ねると、小学校から英語を習っているという。インターナショナル・スクールではなくて、タイ人が経営する私立の学校でアメリカ人講師から教わったそうだ。したがって、タイ人の美徳をきちんとしつけられながら、英語の学力もつけていったことになる。
 泰日文化倶楽部のタイ人講師達はいずれも皆、英語が得意だ。英語ができるから厳しい留学生専攻試験にも見事、合格したのは当然。
 受験英語しか習わない日本人は、使える英語を身につけるよう、なんとか意思を変更しないと、いつまでたっても世界に通用しない。

40年続く読書会

先日、久しぶりに会った元寮友は大阪に住んでいるが、何かイベントが有ると頑張って参加する積極派だ。彼女が先輩の寮友が主宰している読書会にもう40年も出席しているということを聞いて、私はすばらしいと思った。
「今はロマン・ロランを読んでいるの」という彼女は女子大生そのもの。主宰者も私は存じ上げているが、哲学を専攻された方だから、思索する内容が深い。そして、意思がものすごく強い女性だ。
 昔、出版された世界文学全集は字がとても小さい。そして、言葉も古めかしい。翻訳臭さも大いに感じられる、だが、数十年ぶりに読めば、作品が書かれた時代に生きた登場人物達の苦悩や喜びが、異なる角度から読み取れる。
 現代に生きる我々が70歳を過ぎた今、それぞれに意見や感想を言い合う読書会の存在価値は大きい。

今日の宿題

先日、タイ語中級クラスの生徒さんから以下の3つの文章(まだ上手に話せない)はすべて正しいか否かという質問が有った。
 ① พูดยังไม่เก่ง ② ยังไม่พูดเก่ง ③ ยังพูดไม่เก่ง
 いずれも正しいようにみえるが、正しいのは①と③。 日本人には②もOKと思われがちだが、タイ人は言わない。何故言わないかというと、タイ語では動詞を否定するのではなくて、副詞を否定するからだ。
 この文法を徹底させるために、以下の日本語を訳してみよう。
1)うまく言えない(言う+正しくない)
2)ちゃんと行きつくことができない(行く+正しくない)
3)お金はたくさん持っていない(持つ+お金+たくさんではない)
4)はっきり聞こえない(聞く+はっきりしない)

私塾

目下、『回天の門』(藤沢周平 文春文庫 1986年)を読んでいるが、主人公である清河八郎という男が、酒田近くの村で幼少期を過ごしている時から江戸に憧れ、江戸にある塾でしっかりと学び、学儒になって自らも私塾を開く場面がたびたび描写されてる。
「塾は建坪二十一坪のものを新築した。五十二両かかった。浅野と二人で古家を改築して住めば、一人十両と計算した最初のもくろみからみると高い費用だったが、八郎は満足していた。小さな塾だった。だがそれは少年のころからの夢が結晶した建物だった」
 「十一月五日に八郎は塾をはじめた。内弟子わずかに二人、学僕一人という塾だった。しかし間もなく評判を聞きつたえて、通い門人が出来、荘内藩江戸屋敷からも入塾する者が来た」
 「秋めいてきたその年の八月、清河八郎は駿河台淡路坂のほとりに塾を開いた。三河町の塾が火事で焼けたあと、両国薬研堀の家は地震に逢って開塾できず、漸く三年目に念願を果たしたわけである。場所は昌平橋の南で、神田川をへだてて聖堂の森が見えた。
 しかし塾を開いてみると、思ったほどには門人が集まらなかった。最初の三河塾が、小さい建物だったにもかかわらず繁昌したのにくらべると、意外な感じがしたが、そのことにも八郎は時代の推移をみた」

タイ語入門からタイ語初級へ

昨日、「タイ語入門 火曜日13:00」のクラスの生徒さんから、『タイ語初級』のテキストを購入したいと言われたので、すかさずお売りした。
 このクラスは昨年9月からスタートしたクラスだが、最初は生徒が1名だけ。11月になって、もう1名、生徒が入会されたので、現在は2名。お二人ともものすごく熱心なので、教えていて幸せを感じる。
 昨日、無事に『タイ語入門』のテキストを終えた。20課(120ページ)のテキストを7ヶ月かけて、丁寧に勉強した。さあ、いよいよ本格的なタイ語学習である初級クラスへと入って行く。タイ文字も読めるようになっておられるから、生徒達は『タイ語初級』のテキストにもなじめるはずだ。
 タイ語中級クラスでは、同じテキストを3~4回、繰り返し使用している。いろいろな角度からテキストを復習することにより、タイ語の語彙の中に新たなる面白い発見がある。1年ぶりで学び直すと、成長した自分の学力が後押しをして、タイ語との相性がぐんと増えていること、間違い無し。