流しのタイ人と生徒さん

昨夜、タイへ旅行中の生徒さんからラインで動画が送られて来た。そして、次のような文面が添えられてあった。
 「流しのお兄さん、初めて見ました。サナームパオの駅前のシーフードレストランでした。思わずリクエストしました」
 流しのお兄さんは、40歳半ばに見える。人生の酸いも甘いもわかる年齢に達しているせいか、哀感がこもった歌い方だ。生徒さんは、すかさず、「うまいね」と言う。ただし、それは日本語。
 共感を覚えた生徒さんは、途中から一緒に歌い始めた。それを聞いた彼の音程に私はびっくり。うまい!
 教室では毎回、彼に対して声調の間違いを注意しているが、彼の歌を聞いていると、うまくリズムに乗っているではないか!そして、流しのお兄さんに共感しているから、彼も乗り乗り。
 その乗り乗り感を日本でも発揮してもらいたいと、再度、動画を見ながら思った次第である。