飛騨往来

先日、白川郷へ行った時、和田家というとても立派な家を見学した。その際、「ご自由にお持ち帰りください」と冊子の中に、タイ語版(2017年3月発行)を見つけたので、帰ってから勉強しようと思い頂戴した。
 その冊子は岐阜女子大学文化創造学部 文化創造学科アーカイブ専修 デジタルアーカイブ研究所が制作・刊行したもので、タイ語版翻訳はタイ人であった。
 冊子のタイトルは、「飛騨おぅらい」。おそらく「飛騨往来」のことであろう。これをタイ人は、「ฮิดะ โอะอุไร」と訳している。最初に表紙を見た時、首を傾げた。しかし、やがて「往来」のことであることが想像できた。
 それに似た例が有る。「京王」は、「けいおう」だが、これをそのままタイ語に訳すととつとつとした音になる。我々日本人も、実際のところは、「けーおー」と発音しているわけだから、タイ語訳にする場合、「เคอิโออุ」ではなくて、「เคโอ」のほうがすっきりとする。