昨日、世田谷区の野沢龍雲寺で取り行われた昔の茶道講師(104歳8ヶ月)の告別式に参列した。野沢龍雲寺は臨済宗妙心寺派。山門を通って境内に入ると、シーンとしていた。さすが禅宗の寺だ。
葬儀は境内の奥にある家屋みたいなところで行われた。非常にこじんまりとしていた。最近はやりの葬式業者が開設しているセレモニーホールとは逆を行く空気感。凛として、静謐そのもの。
読経の最後に、導師が「喝!」と言った。これは死者を送る最後の言葉。「喝!」で故人は天国へと旅立つ。
今朝、あらためて、「喝」の漢字をネットで調べてみた。
1. 相手を制止するため、大声でどなる。例:喝破、一喝、大喝
2. やんやと声をかける。例:喝采
3.おどす。例:威喝、恐喝、恫喝
聞くところによると、茶道講師は半年前まで弟子に指導をしておられたそうだ。弟子が生きがい。弟子よ、「喝!」