古希( 古稀)

今日、知人が古稀を迎えた。御祝いをするつもりである。
 よくよく考えると、私の周辺には70歳前後の人ばかり。皆さん、70年間、よくぞ生き抜いて来られた。すばらしい!
 古稀という漢字は、最近では古希と書くらしい。なぜならば、「稀」という漢字が常用漢字に入っていないからだそうだ。「古来、稀れなり」から来ているのに、常用漢字に入っていないという理由で、「希」に変えてしまうのは解せない。世の中の漢字を簡素化し、音だけで当てはめていくのはいかがなものか。
 とまれ、ひるがえって考えるならば、「希」は「希望」に通じる。人生百年というコマーシャルが毎日流されているが、あと30年を生きるのは、身体的、経済的、そして、頭脳的に考えて、かなり厳しい。
 これまで生きて来た道を、小さな希望を持って、お遍路さんの如くひたすら歩くしかない。目標は88歳(米寿)!