一年が過ぎるのは早い

昨晩、「タイ語中級 火曜日19:00」のクラスにお邪魔した。このクラスは10月から2名の生徒に対して、チュラロンコン大学出身で東京医科歯科大学に留学中のシン先生が教えてくださっている。彼は授業後、また大学に戻って、今日行われる研究発表のための最終調整をしなければならないと言ったので、わざわざ時間を割いて教えに来て下さったことに対してなんだか申し訳ないような気がした。
 ところで、「一年が経つのは早い」をタイ人はどのように表現するのであろうか? そこでシン先生に尋ねると、次なる文章をホワイトボードに書いてくれた。
 หนึ่งปีผ่านไปไวเหมือนโกหก (一年はまるで嘘のように早く過ぎる)
 最後につけられた「เหมือนโกหก 嘘のように」の表現に、いささか違和感を覚えたが、よくよく考えれば、日本人も「嘘みたい」という言葉をしばしば発しているから、タイ人と日本人の間に気持ちの持ち方において、そんなに差が無いということになる。
 いずれにせよ、翻訳は直訳ではタイ人に通じない。逆も然り。なにか一言、味付けをすれば、生きた文章になる。