新島八重と茶道

先週、『新島八重の茶事記』(筒井紘一著・小学館刊 2013年)を買って来て読んでいたら、偶然にも、八重さんの出身地である会津若松から<会津のしずく>というぶどうが送られて来た。送り主は元生徒の御実家からである。元生徒は20年前の卒業生だ。しかし、原発騒動の数年を除いて、彼の親御さんが私にずっと果物を送り続けてくださっている。東北の方の情のあつさには毎年、驚かされてばかり…。
 ところで、話を新島八重に戻すが、彼女の生涯は、『八重の桜』(NHK大河ドラマ 2013年)で全国に知れわたった。私はあまり見ていなかったが、今度、入手した上述の本で、彼女が未亡人になって以後、50歳から裏千家に入門し、87歳で亡くなる前日まで茶を楽しんでいたことを知り、学ぶことが多かった。波乱万丈の前半生を経て、37年間、齢を重ねながら精神統一を茶道に求めた彼女。女性の生き方として大いに参考にしたい。