都営バスの中

 最近、都営バスによく乗っている。以前は(เมื่อก่อน)バス停でバスを待つのが嫌いだったが、「のんびり待つのも、まあいいかなあ」という心境に切り替えた。すると、様々な光景がバスの中で展開していて、人間観察にはもってこいの場である。
 先日、バスに乗って来た若い女性が優先席に座っているおばあさん(หญิงชรา)の足を踏みつけた(เหยียบเท้า)。おばあさんは怒り心頭(โมโหมาก)。何故ならば、彼女が謝らなかったからである。若い女性はイヤホン(หูฟัง)をしていた。周囲の声や音が聞こえないにしても、他人の足を踏みつけたという感触は無いのであろうか。
 運転手(คนขับรถ)が彼女を呼び返した。理由は彼女がタッチしたカードが料金不足であったからだ。しかし、運転手の声も聞こえない。そうこうしているうちに、周囲の人が注意したので、彼女は運転手席横の料金箱まで戻って行った。そして、不足分を支払ったあと、またしても同じおばあさんの足を踏みつけた。おばあさんはもう怒らなかった。どうしてだろう? 根負けしたのであろうか。