22年前の生徒さん

22年前の生徒さんであるMさんと、昨日、ばったり都内で遭遇した。これだけならたいした話題にもならないが、私にとっては不思議でならなかった。というのは、彼とはこれまでに2回、四谷と目白で偶然、出くわしたことがあり、今月初め、Mさんはその後どうしておられるであろうかと思ったばかりであるからだ。こんなにも早く、実現するとは!
 私は彼に言った。「お声をかけてくださらないと、私はわかりませんでした」
 彼は素敵な中年になられていた。私の脳裏には30歳の彼しか残っていない。だが、今や52歳になられ、お子さんも社会人。ふっくらとして、落ち着きがみられた。
 どこか都内できっとすれちがうであろうと念じていた生徒さん。その彼と12年ぶりに会うことができて嬉しかった。