優しいバスの運転手さん

急ぎの仕事がある場合、タクシーを利用することが多い。特に、師走だから、私は走ってばかり。ただし私が乗る距離はほんの1~2区間。だから、あまり歓迎されない。昨晩、乗車したタクシーの運転手はわざと遠回りをして、3区間分の運賃を要求した。
 だが、私は怒らない。何故ならば、一昨日の夕方、バスに乗った時に、ものすごく親切な運転手さんを見たからである。車イスに乗った娘さんを父親がお世話しているが、わずか2つのバス停しか乗らないのに、車輪停めをあてがったり、バンドでバスの中にあるスチールの柱と車イスを結んだりと、それはそれは丁寧な仕事ぶりであった。もちろん降りる時も、車イスをかかえ持ってあげていた。そして、何よりも運転手さんの声かけがとてもやさしかった。
 良いことと悪いことの両方に接しながら、12月がどんどん飛んで行く。