哀悼のタイ王国(13)

番組のタイトルは「พ่อของแพ่นดิน 国父」だが、テレビは延々とタイ国民の哀悼の意を伝え続けた。まさに、「แผ่นดินน้ำใจ 御心の国」であると、アナウンサーは語った。
 地方在住のタイ国民は喪服姿で県庁や役場の広場に集まり、「I♡๙ ラーマ9世を愛します」という人文字を作った。或る県は999人、或る県は9999人で亡き国王へ哀悼の意を表した。
 国民は言う。「ไม่ได้พูดอะไรเลย แต่ใจเดียวกัน」、「ไม่มีพ่อ ไม่มีวันดี ไม่มีประเทศไทย」、「มีชีวิตความเป็นอยู่ที่ดีขึ้น」、「พระมหากษัที่เสียสละ」
 マレーシアと国境を接するナラーティワート県在住のイスラム教徒は、「รักมากกว่าชีวิตตัวเอง」と語った。
 サムットサーコーン県の漁師はこう言った。「พ่อมอบให้พลัง」
 北タイに住む山岳民族は、国王が家に来て一緒にご飯を食べて下さった思い出を語り、そして、「พ่อมีแนวความคิด เข้าใจธรรมชาติ ทำได้ดีเพื่ออนาคต」と哀惜を込めて胸中を吐露した。