融資・投機・破産というタイ語

昨日、「タイ語中級 火曜日10:30」のクラスで、いろいろな話題が展開していく中で、「投機するという言葉はタイ語で何と言いますか?」と、生徒さんから質問が出た。私はこれまで一度も投機するというタイ語の場面に遭遇したことがなかったので、「投資する ลงทุน」と答えたが、投機と投資は意味が異なるという指摘を受けて、確かにそうだと思った。
 辞書で調べてみると、「投機する เก็งทุน」と書いてあった。冨田竹次郎先生の辞書なので、「เก็ง= 経」というふうに、漢字も併記されている。おそらく潮州語かもしれない。いずれにせよ、タイ語ではない。
 ついでに書くと、「融資を受ける กู้เงิน」。「กู้=救」であるから、これも漢字から来たもの。「破産する เจ๊ง」も漢字から来ている。冨田先生によると、「種」という漢字かもしれないが、あまり自信がないとのこと。
 いずれにせよ、経済や賭博に関するタイ語は中国から来たものが多い。やはり華僑の生活がタイにそのまま持ち込まれたことがわかる。銀行から多額の融資を受けて、それを投機に使えば、破産するのは自明だ。