私の母校の小学校

二次会は恩師の家で行われることになっていたので、参会者14名全員が宴会場から車で移動した。恩師の家は私が卒業した小学校の近くに在る。恩師から次なる話を聞いた。
 「ずっと丸亀市教育委員長をやっていたけん、学校の建替えに際しては、いろいろと意見を求められたんや。少子化傾向が強いため、将来、廃校になった時のことを想定して、高齢者が集まるための多目的ホールとして設計されてるんやで」
 恩師はさらに続けた。「小学校は、現在、日本人の子供よりも外国人の子供の数のほうが多くなってる。保護者会の時、日本語がわからない親の通訳は、子供がしとるんや。ほんじゃけん、子供は自分の都合の悪いことは通訳せんのや。このすぐ近くにあるマンションも、全員が外国人や」
 それを聞いて、私は驚いた。外国人が嫌いだからという理由ではなくて、城下町である丸亀市にも、外国人居住者の波が押し寄せていることに時代の移り変わりを覚えたからだ。おそらく市内にある造船所で働いているのであろう。