会話と動作

『老いてこそ遊べ』(遠藤周作著 河出書房新社 2013年)を読んで、面白いことがいっぱい書いてあったので、連休中、一人、ゲラゲラ笑ってしまった。しかし、参考になることも書いてあった。
 それは、友人で作家の阿川弘之氏と一緒にイギリスへ行った時の話である。阿川氏は英語が得意。しかし、イギリス女性と話している時の動作はあまりスマートではなく、「平生やりつけていない男が肩をすぼめ両手をひろげ、ヤング レディと話しかけ、ニタッと愛想笑いをするのを見ると、友人としてさむ気がしたのも事実だ。彼は英語はうまいが、それに伴う動作がうまくなかった。英語は会話と同時に動作の習得も必要なのだとその時しみじみと感じたのだった」
 タイ語にも同じことが言える。まずは、合掌の仕方から学び、タイ人と話す時、気分を乗らせていくにはどうすればいいかを考えよう。日本人の動作はいつも硬いから。