茶道講師と茶碗

昨日、ホームステイをしているタイの母娘を茶道教室へご案内した。前日、お茶に興味が有るか否かを尋ねたところ、「有ります」という返事だったので、早速、茶道講師にメールを打ち、「タイからのお客様を連れて行きますので、お菓子を2個ばかり、追加してください」とお願いした。
 お点前が始まると、お菓子が供された。びっくりしたのはお菓子がタイのベンチャロン焼きの鉢に盛られて出て来たことだ。亭主である茶道講師の配慮たるやすごい。掛け軸には、「一期一会」が書かれてあった。これまた、実に風流であることか。
 茶道講師はタイへ数回、行っておられ、タイ語に対する反応もすばらしかった。茶道具は数限りなくお持ちのようであるが、迎える客人のお国のものに合わせて茶碗や菓子鉢を出すということは、長年、時間をかけて蒐集なさった賜物にほかならない。