好きなことを続けること

この2日間、テレビを見て、東北の人々に思いを寄せた。民放が80歳で被災したおばあさんのその後を5年間にわたって取材した映像を見て、生きるということの大切さを教えられた。
 おばあさんは津波で御主人を亡くした。本人も濁水を飲み込み肺炎をおこして生きるか死ぬかの境界線をさまよったが、なんとか一命をとりとめ、仮設住宅へ。
 壊れた家の玄関先に枝豆の苗木が2本、生き残っていた。それを畑に移したところ、毎年少しずつ枝豆の木が増えていった。
 息子さんが仮設住宅で母を看取るのはしのびないと思って、家を再建した。そして、家の前に土地を購入し、お母さんのために畑を作ってあげた。85歳のおばあさんの生きがいは畑仕事だ。そして、先祖代々からの山へ行き、芝草を刈ることだ。
 彼女は自分の好きなことを持っている。そして、マイペースでそれを毎日、繰り返している。