今年の年賀状

今年もたくさんの賀状を頂いた。相対的に、いずれの年賀状もおとなしめで、奇抜なものはなかった。そういう私自身の賀状も、例年になく無難に済ませた。理由は、あまり元気そうなことをあれやこれやと書く年齢でもないなあと悟ったからである。したがって、「見ざる、聞かざる、言わざる」の三猿の絵入りにした。
 今年、一番に驚いたことは、区役所の高齢者福祉課から年賀状をもらったことだ。「振り込め詐欺にご用心!」と書かれてある。そして、①毎日の生活に心配なことがある、②高齢者向けサービスについて知りたい、③介護予防について知りたい、④認知症について相談したい、⑤地域のために貢献したい….こんなときは、高齢者相談センターへ、と追記していた。
 私に関係あるのは最後の⑤くらいだ。区役所は65歳以上の人達に一律に年賀状を送ったのであろうか。だとすると、税金の無駄づかいのような気がするが….。
 ずっと会っていない従姉に電話をしてみた。彼女は言った。「私は94歳。元気です。呆けてません。呆けてませんよ」と、澄みきった声で明確に言い切った。彼女と同じDNAを持つ私。ということは、私も大丈夫。