台湾青年

2年前から個人レッスンを受講していた台湾青年が、昨日、久々に教室に現れた。彼は今年に入ってから台湾に長期出張をしていたので、彼の再受講を私は殊の外、喜んだ。
 彼の勉強態度はとても積極的。「先生、私は自分でテキストを読みますから、聞いていてください」と言うので、私は彼の発音を矯正するだけ。タイ文字も彼自身の努力で、どんどん読めるようになった。
 ところがである。長いブランクが有り過ぎたために、タイ語の勘が鈍っていた。似たようなタイ文字の判読に手間取っている。長いブランクはやはりマイナスだなあと思った。
 だが、授業が後半に入ってからは、次第に彼の読むスピードが加速していった。本来の彼に戻りつつあった。
 数ヶ国語をマスターしている彼にとって、タイ語は第6ヶ国語目だ。声調言語は得意中の得意。文法もほぼ中国語と同じだから、とりたてて文法の説明をする必要はない。
 とにかく教えやすい生徒さんだ。だが、授業の最後に彼は言った。
「あと10日で台湾に本帰国します」
 今回の帰京は荷物整理に帰って来たというわけだ。時々、東京に出張に来るそうだから、是非とも泰日文化倶楽部に顔を出してほしい。