もみじ(鶏足)

昨日、ひょんなことで、鶏足のことを業界用語では「もみじ」ということを知った。なるほど、形状から見て紅葉の形をしている。日本人のネーミングの絶妙さ! ひどく感心した。
 鶏を使っての料理と言えば、アジア・アフリカ語学院で中国語を教えておられた李先生という中国女性をいつも思い出す。
 彼女は中華料理の先生でもいらしたので、私が研修生達と一緒にタイ料理を作っている時に、鶏の胸肉の皮をはいで、それを捨てていると、きつく言った。
 「あら、一番おいしいところを捨てるの? 捨てちゃだめよ。ゼラチンがいっぱいあるんだから」、と。
 日本人は鶏足をあまり食べない。いや、それは私だけかもしれない。40年前にバンコクで、タイ人から鶏足が入った水たきをごちそうになったことがあるが、気持ち悪くて敬遠した。
 しかし、大分県日田市のほうでは昔から食べており、今は通販していることをネットで知った。
 まだまだその道の業界用語はたくさん有りそうだ。必要性が無ければ知らなくてもいい。だが、新しい単語を知るということは、それはそれで面白い。