聞き間違えやすい単語や表現

入門クラスのテキストの後半に<砂糖 ナムターン nam-taan>という単語が出てくる。しかし、日本人には、末子音の[n]の発音が難しいので、<涙 ナムター nam-taa>になってしまうケースが多い。
 いくら発音しても<涙>という発音になってしまう生徒はこう言った。
 「ナムターなら、タイの歌の歌詞でいつも聞いているものですから」
 なるほど、彼はタイの歌からタイ語に親しんでいるというわけだ。
 昨日、「タイ語中級 水曜日15:00」を代講した。私と同年齢の男性が、家では奥様に代わって料理を作っておられるとおっしゃった。すかさず私は尋ねた。
 「ทำอาหาร ๓ มื้อหรือคะ 3食、料理を作っておられるのですか?」
 すると、彼は答えた。「ทำอาหารเสมอครับ いつも作っております」
 私は ๓ มื้อ(サームムー 3食)という単語を使い、「朝・昼・晩、作っているのですか?」と尋ねたつもりであったが、彼は、「เสมอ サムァー いつも」と聞こえたようだ。
 いずれにせよ、問答的には成立しているのでまったく問題はないが、なるほど、聞き間違えやすい単語や表現がまだまだあることがわかって、私のほうこそ勉強になった。