みどりの窓口

山手線目白駅は、昨年11月中旬以降、みどりの窓口が閉鎖された。切符を買う人は機械で買えということになってしまった。私は駅員さんから対面販売で切符を買うのが大好き人間なので、とても残念でたまらない。
 致し方無く、高田馬場駅のみどりの窓口へ行った。しかし、年末だったから、大勢の人が並んでいる。そこへ、駅員がやって来て、「機械で買ったほうが早いですよ」と、一人一人に勧めていく。私は断固として応じなかった。私は駅員さんから買う切符のほうが好きだから。
 銀行統合が進んで、ATMを使えと仕向けられてきてからもう久しい。そして、それにすっかり馴れてしまった。
 機械化が進むにつれて、言葉がいらなくなる。言葉を使わないということは、人間関係も薄らぐ。人間の表情を見て、そして、会話を交わして生活を営んでいかなければ、人間は言葉に弱くなる一方だ。みんな、もっとしゃべろうではないか。無言の世界は気味が悪い。