日本語をよく理解しているタイ人

昨日、日本語をよく理解し、なおかつ、日本語の文章もかなり判読できるタイ人に会った。彼に尋ねた。「どのようにして勉強しましたか?」
 「バンコクで勉強しました。勉強している時は、あまり面白いとは思いませんでした。しかし、成田に着いた途端に、日本語がスーと入ってきました」
 彼は日本に住むこと、もう10年。したがって、上手に話せて、漢字も読めるのは当たり前。
 だが、私はこの話を泰日文化倶楽部の生徒達に是非とも話したいと思ったので、あえて書く。
 1週間に1コマ(90分)、タイ語を勉強すれば、1年に48週だから、学習時間は72時間、すなわち、わずかに3日間にしかすぎない。3年通っても、9日間。4年で12日間。こんな調子だと、10年で30日間(=1ヶ月)だけ。勉強は必ずしも面白いものではないから、持続させるには相当の忍耐が要求される。
 昨日会ったタイ人はバンコクで真面目に日本語を勉強したようだ。我々もスワナプーム空港に着いた途端、「あっ、タイ語がわかる!うれしい!」という驚きを味わうために、日本でタイ語を忍耐強く勉強しておこうではないか。