中学の英語教師

以下の話は先月、NHKのニュースで見たものである。
 これから東京オリンピックまでに、50歳代のベテラン英語教師が相当数、定年退職をすることになるので、今のうちに、若手の英語教師に教え方を伝授しておいたほうがいいということになり、定評の有る英語教師の授業を経験が浅い先生達に参観させることになった。埼玉県の某学校に於いてである。
 ベテランの英語教師は一体、どんな教え方をするのかと思って、私も画面を食い入るように見たが、何てことはない、生徒のところに回って行って、‟Good!!”と言いながら、ノートに○を書いていた。離れて座っている生徒達は皆、白けていた。
 もっと驚いたことは、ビデオに収録したこの授業をたびたび見ながら参考にしてほしいと、若手講師達に希望していることであった。
 先生一人が楽しんでいてもしょうがない。生徒にとって英語の勉強が楽しいかどうかは、生徒の表情、そして、好奇心の度合いで判断できる。英語を教える以前に、生徒の関心を確かめるのが肝心だ。