ボタン探し

タイで洋服を仕立てると、私が行きつけの洋裁店は、ほとんどの場合、共布で作ったくるみボタンを使う。田舎っぽくて好きではない。
 この間、日暮里の用品具店界隈を歩いた。ボタン屋が見つかったので早速、入ってみた。ところが仕事帰りであったため、肝心の洋服を持参していなかった。
 店主は言った。「洋服を持って来ないとだめ、だめ。生地の色やボタンホールの大きさって、覚えているようでも、案外、はずれが多いのよ」
 そう言われると、退却するほかなかった。理由は、ボタン1個の値段が予想以上に高く、買ったボタンが不適切であれば、大損をするからだ。
 日を改めて、今度は手芸品販売で有名な新宿の大型店へ行ってみた。ここにはボタンが有り過ぎて、選ぶのが大変であった。はずれても諦めのつく値段のボタンを購入。
 たかがボタン探し。だが、最適なるボタンを探すのは難儀なことであると、つくづく思った。
 <今日の教訓> 語学の勉強にはいろいろなやり方がある。したがって、早く最適なる学習方法を探すことが肝心なり。