旧岩崎邸庭園 と ボランティア・ガイド

昨日は仕事も用事もなく、実にのんびりとした一日であった。出かけるあてもないまま山手線に乗る。一周しながら考えようと思ったが、結局、上野駅で降りた。上野で開催されている台湾の故宮博物館展は人が多そうなので避ける。桜並木の横手にある花園稲荷にお参りし、おみくじを引く。中吉なり。おみくじの裏面には英語の訳文が書いてあった。中吉は、”very good”と訳されていた。
 不忍池は蓮、また、蓮。池之端沿いに出ると、旧岩崎邸庭園の案内板が目にとまったので、矢印に従って行くと、大きな門と壁。チケット売り場までの坂道は静寂そのもの。坂を上がると、威風堂々たる洋館が目に飛び込んできた。明治29年(1896年)の建築物で、ジョサイア・コンドルが設計したものだそうだ。
 洋館内部を見てまわっていると、ボランティア・ガイドの老人が現れ、数人に向かって岩崎家の家系図を説明し始めた。一通り説明が終わると、次に洋館と隣接している和館の建物まで移動させられた。そこでも歴史的な話をたくさん聞かせてくださった。月に2回、ボランティアで解説しているそうだが、年代も、系図も、すべて詳しい。80歳くらいの方とお見受けしたが、頭脳明晰。それに話の展開がすばらしい。
 帰宅後、さっそく岩崎家の系図をネットで調べて、明治から現代までを勉強。ちらしの表には「時の風が吹く庭園」と書かれている。また行ってみたい。