昭和のロマン喫茶店

「タイ語中級14:00」のクラスの生徒達と食事をすると、そのあと、自然にお茶をしようということになる。そこで高田馬場駅から歩いて1分もしないところにある純喫茶店へ2回ばかり行った。名前は「ロマン」。昭和の名残りをただよわせている。そんな喫茶店があるとは全く知らなかった。
 2回目に行った時、年をとった店主が私に言った。「あなたは前回いらした時、あなただけ食事をしましたよね」
 私はびっくりした。たしかにそうであったから。生徒達はお茶をしたのに、仕事のためパーティーに間に合わなかった私だけが生姜焼きを頼んだ。
 私が驚いたのは店主が私のことを覚えていたことだ。次から次にやって来る客がいるというのに、覚えてもらって光栄である。帰り際にレジの前で、そっと尋ねてみた。「おいくつですか?」
 彼は答えた。「70歳です」 それを聞いて、同世代であることに共鳴を覚えた。まだまだ頑張らねば……。
 余談になるが、2回目に行った時、今、世間で話題のセーラー服おじさんが入って来た。タイでももうすでにネットで有名だそうだ。喫茶店は都会の停車場であり、オアシスと言えよう。