母の日の光景

昨日は「母の日」であった。元韓国語講師のY氏は、数日前に私にサプライズを与えようとして教室にプレゼントを持って来てくださったが、あいにく私は外出中であった。韓国の方の律義な態度には毎年、感銘を覚えている。
 福岡在住のI氏からも電話が有った。「先生、母の日なので電話をしました」 声を聞いただけでもう十分と思っていると、「娘と話してください」と言うではないか。その娘さんは小学校3年生。ものすごくはきはきとした話し方に、語学教師である私も負けじと頑張って話した。
 そのあと、教室の前にある定食屋へ行った。隣りに座っているのは、若いお母さんと小学1年生らしき娘。ところが、そのお母さんは娘と全く話すこともなく、スマホとIパッドの両方をいじりながら、何かを入力することに没頭している。時間にして、20分。私が食べ終わっても母子の間に会話はなかった。
 娘が一言、言った。「食べ過ぎて、お腹が苦しい」。だが、その母は娘の言葉に反応することもなく、スマホとIパッドに夢中であった。