覚えやすい単語から覚えよう!

 「タイ語入門クラス」の生徒達は、毎回、新しい単語を覚えるのが大変そうだ。そこで、私は助言した。「あせらず、覚えやすい単語から覚えてください。ところで、覚えられた単語、自分のものになった単語は、たとえば何ですか?」」
 Aさんが答えた。「タナーカーン(銀行)、アージャーン(先生)、そして、警官(タムルアット)です」
 それを聞いて、銀行という単語は身近な場所だから、そして、日本語に近い音、すなわち、「田中さん」という名前に近い音だから、覚えやすいのであろう。次に、先生という単語であるが、これまた、授業のたびに、タイ人講師がしゃべっている単語だから、十分に耳にこびりついているはず。最期の「警官」は、発音が難しい。しかし、Aさんには、警官という単語もいつのまにか頭に入っていた。
 単語を覚える場合、単語集の中の単語を文字の配列順、すなわち、ABC順に覚えようとしても、生きた単語にはならない。生活に関連した単語、必要とする単語から、どんどん覚えていこう!