耳の感度

若い人から高齢者までタイ語を教えていると、若い人の耳の感度が良いことがよくわかる。大学生はとても教えやすい。だから、教えていても楽しい。
ところが、年齢を重ねるにつれ、耳の感度が衰えている。視力もである。こういうことは当然な話であるが、実際は、自分が年をとってみて初めてよくわかるようになる。
昨日、タイ語を習い始めたばかりの70代の女性が、「覚えられないということに、自分自身がいらいらします」と、おっしゃられた。
それを聞いて、ふと考えた。 高齢者は耳の感度が衰えている。したがって、同じ単語でも、20回は発音して聞かせてあげないと、と。そして、1回の授業でたくさんの単語を教えるのはやめて、ゆっくりと教えてあげるようにしよう、と。
たくさん単語が覚えられないのであれば、タイ語に親しむという授業に切り替えたほうがよい。猛暑の中、反省した。