昨日(2月1日)、茶道教室に新しい生徒が入会した。その方は表千家で10年、お稽古をされた由。従って全くの初心者ではなかった。道理で着物姿に落ち着きが見られた。我々の裏千家の所作に馴染むにはしばらく時間を要するであろうが、彼女なら素直にこなせそうな気がした。
茶道に於ける表千家、裏千家の命名の由来はここでは書くのを控えるが、よくよく考えれば、ものごとにはいろいろな面が有る。「表裏一体」とはまさしく言い得て妙。表だけでは薄っぺらい。裏の支えが有ってこそ心強いのである。「裏表が無い人」というのも誉め言葉だ。
ところが、かつては「裏日本」という言葉が有った。イメージが悪いということで「日本海側」という表現に変更されている。「裏社会」、「裏金」、「裏帳簿」、「裏切り」、「裏面工作」、これらはいずれも臭いにおいがぷんぷん。それに引き換え、「空の表玄関」、「表舞台」、「代表」は晴れ晴れとした気分を醸し出す。だが、よくよく見れば裏と表はぎりぎりの関係で成り立ち、それらは分離できない。
