椿山荘

結婚式帰りの人達をたくさん見かけるようになった。そこで、個人レッスンのA子さんに「椿山荘、いいわよ。庭もきれいだし。6月には蛍が飛ぶし」と言ったら、「チンザンソウって、何ですか?」とすかさず訊き返されてしまった。「椿山荘はね、椿と山と別荘の荘の3つの漢字を書き、結婚式場で有名よ」と私。

すると、A子さんが素っ頓狂な声を上げた。「あっ、私、知ってます。でも、”つばきさんそう”と読むのだと思っていました!」 

「椿山荘はね、明治の元勲の山縣有朋が….」と言い始めると、「元勲って何ですか?」と、またしてもA子さん。最近、若い生徒達と話す時、あれあれ?と思うことが多くなった。彼女達から見ると、私の言葉が古いのだ。しかし、古くても結構。妥協は無用。

今日の翻訳

『กฎหมายค้าประเวณี』 (โดยกองวิชาการ กรมตำรวจ /พ.ศ.๒๕๓๙)の「คำนำ」から出題する。

๑. พระราชบัญญัติป้องกันและปราบปรามการค้าประเวณี พ.ศ.๒๕๓๙

๒. ต้องการช่วยเด็กอายุต่ำกว่า ๑๘ปี เอาผิดพ่อแม่ผู้ปกรองที่รู้เห็นเป็นใจ เอาผิดเที่ยว และปราบขบวนการค้าประเวณีซึ่งเป็นธุระจัดหา พ่อเล้า แมงดาให้หมดไป

๓. ผู้ค้าประเวณีจะได้ลดลง และ พ.ร.บ. มาตรการในการป้องการเยียวยาช่วยเหลือหญิงและเด็ก ไม่ว่าจะการซื้อ ขาย จำหน่าย พาหรือจัดหาบุคคลใดไปต่างประเทศเพื่อสนองความใคร่ทั้งแก่ตนเองและผู้อื่น เพื่อการอนาจาร หรือเพื่อประโยชน์อย่างอื่นอันมิชอบ รวมทั้งการตระเตรียมสมคบอันเป็นขบวนการเชื่อมโยงระหว่างประเทศ

๔. แม้จะกระทำในต่างประเทศ ก็ให้ศาลไทยมีอำนาจลงโทษการกระทำอันมีลักษณะเป็นความผิดอาญาระหว่างประเทศนั้นด้วย

เรียน / เลี้ยง

「เรียน(勉強する)」という動詞は基本動詞として、初心者なら入門段階で早めに習得する。そして使う頻度数も高い故、忘れることはない。問題はそれから先だ。

具体的に言うと、似たような発音の単語が出て来た時、生徒達は聞き分けができない。「เลี้ยง=ごちそうする、育てる、飼う」という動詞と「เรียน 勉強する」がほぼ同じに聞こえるらしい。何年も勉強しても、ヒアリング・ミスが多い。

類似した発音は他にも有る。 例)เรียง / เหรียญ / เลียน / เลี่ยน / เหลี่ยม / 、等々。一度に全部を覚えるのは無理。しかし、いずれの単語であれ、「เรียน」を覚えた時のあの身近さを喚起し、必要に応じて早く覚え、いかに確実に自分のものにしていくかが語学学習上達の秘訣である。

人生の宿題

昨日は大学時代の親友の誕生日であった。卒業後、毎年、彼女の誕生日に電話をかけること、56回。だが、ここ数年は長話をしなくなった。理由は彼女が「人生の宿題」で忙しいからである。

彼女が言うところの「人生の宿題」とは、ご親族との永別を指す。3年前に未亡人になった彼女は老人ホームに入るつもりだと言った。そこで西洋史の専門書を読破するならば大賛成だと思ったが、親戚が多い彼女にはその前に人生の宿題をやりこなすことで忙しい。

「宿題」という言葉、嫌いである。自由時間を束縛するいやなやつだ。いやいややるのであれば、しないほうが精神的に良い。だが、学校の宿題はサボることができても、人生の宿題はそうもいかない。あまり深く考えないで、坦々と生きるしかないか。そうだ。それがベスト。

今日のタイ語作文

1.中国人は、夫婦、あるいは、仲の良い男女が一緒に梨を食べることを嫌うそうだ。

2.理由は、梨の発音の「り」が、離婚や離別に通じるからである。

3.これは独身者には全く関係ない話だ。

4.栗は縁起がいい。「勝ち栗」は戦いの勝利につながり、「栗きんとん」は黄金に喩えられる。

5.干し柿が吊るされている田舎の光景はいつ見ても郷愁をさそう。

6.葡萄はたくさんの実がつくので、子孫繁栄の象徴である。

書庫バー

昔の新聞(毎日新聞夕刊 2006.3.9)の切り抜きがひょっこり出て来た。「私がやってます」というコラムに、書庫バーを開い平石広美氏のことが紹介されていた。

「街の喫茶店が次々につぶれていく。コーヒーチェーン店ではどこか落ち着かない。『私たちの世代がゆったりとくつろげる空間がほしかった。その夢が”書庫バー″となって結実した。』 東京・四谷のバーのドアを開けると、3階の天井まで吹き抜けとなった壁に本がぎっしりと並ぶ。その数約5000冊。平石さんがせっせと集めた蔵書だ」

この記事から推察するに、約20数年前からすでに落ち着いた喫茶店は消滅の一途をたどっていたということだ。「書庫バー」で検索すると、平石氏では検出できなかった。だが彼の店を承継したとおぼしき書庫バーが見つかった。そして都内には他の店も数軒…….。従って特に珍しくはない。とはいうものの、開店当時の平石氏の心意気を大いに貴びたい。

今日の語彙

1.神無月     2.神話

3.神社      4.神官

5.女神      6.神殿

7.神童      8.神聖な

9.神経     10.心神喪失

11.神格化   12.神出鬼没

北海道から電話

一昨日、北海道から電話が有った。電話の主は冒頭、タイ語で話しかけて来た。話す速度がゆっくりめではあったものの、発音がいい。話しているうちに、彼が誰であるか声で推察できた。20年以上会っていない昔の生徒さんであった。

彼は今、北海道某市の市民病院でタイ語の通訳をしていると言った。タイ人の患者さんが来ると、ちょっとした世間話をして、タイ人達を笑わせているそうだ。彼ならできる。何故なら、小学校の頃、某企業のバンコク駐在員であったお父様と一緒に、タイの空気を吸って育ったから。

彼の結婚式に参列するため、約28年前、札幌へ行った。私にとっての初めての北海道であった。その頃、北海道とタイ人は結びつかなかった。だが昨今、冬になるとニセコには裕福なタイ人達がいっぱいやって来る。彼の勤務地はニセコではないものの、タイ人が北海道の主たる場所に増えているのは確か。隔世の感を禁じ得ない。

人間の本質を突く劇

昨夜、「ねりま演劇を観る会」の第240回例会『夜の来訪者』(俳優座劇場プロデュース)を観た。たまたま余った券が出たため友人を誘ったところ、彼女は演劇に対してトラウマが有り、しばらく観ていないと言った。だが、一緒に来てくれた。

彼女の観劇後の感想=「お誘い頂きありがとうございます。プロって素敵です。時間をかけて訓練されたものは、さすがの一言です。心から拍手しました」

『夜の来訪者』の原作者はイギリス人作家のJ.B.Priestley で、原題は『An Inspector Calls』。事前に彼のことを調べると、私が大学時代に教わった教授もこの作家の某作品を翻訳しておられた。英文学を戯曲にすると、「人間の本質を突いて、誰もが抱える心の闇が浮かび上がる」ことがあらためてよく分かった。

今日の翻訳

タイ小学校教科書(2年生向けの仏教読本 พ.ศ.๒๕๕๓)から出題する。いろいろな動詞が多用されているので、しっかりと覚えよう。

๑. ก่อนถึงชั่วโมงเรียน เด็กๆ พากันมุงดูภาพที่ครูจริยานำมาติดที่กระดานดำเพื่อเตรียมการสอน

๒. “ภาพใครครับ คุณครูจะเล่านิทานให้ฟังใช่ไหมครับ” มานะถามอย่างสนใจ สายตาจ้องอยู่ที่ภาพเจ้าชายกำลังอุ้มหงส์ขาวซึ่งถูกธนูปักบาดเจ็บ

๓. “ครูจะเล่าเรื่องหนึ่งที่สนุกเหมือนนิทานและมีประโยชน์ต่อทุกคนด้วย นักเรียนไปนั่งที่โต๊ะให้เรียบร้อย แล้วครูจะพากันนักเรียนไปรู้จักกับเจ้าชายรูปงามองค์นี้”

๔. ครูจริยาเกริ่นนำและเล่าต่อ