抹茶のタイ語表記

タイ人の間で抹茶ブームが起きて久しいのは知っている。何故ならば、来日したタイ人旅行者が抹茶の買い占めに走り、デパートでは品薄どころか、売り切れ状態が続いているからである。

さて、その抹茶だが、タイ語でどのように表記するのか考えたこともなかった。調べてみると、「มัทฉะ」と書いていた。しかし、先日、タイ人講師から、「มัตจะ」という表記に変更になりつつあると聞かされた。AIに及んでは、「มะฉะ」となっている。

上記の表記に於いていずれもしっくり来ないのは、「茶 ชา」というイメージが見当たらないからかもしれない。音声表記からだけでは抹茶の味わいを感じ取るのは無理。やはり、抹茶を点ててこそわかる奥深さ、そして、亭主と客の問答にこそ学ぶものが多いのである。

今日のタイ語作文

1.外国語の学習の場合、いくら単語を覚えても流暢に話すことはできない。

2.大学で経済学を専攻しても、経済のすべてが理解できたわけではない。

3.音楽大学のピアノ科を卒業しても、ピアニストになれる人は本当に少ない。

4.医者の子供は親の期待にこたえて医学部を志望するが、歯医者は多すぎる。

5.画家になっても、果たして絵は売れるのであろうか?

長月と梨

長月(9月)の呼称の由来は「長夜月」からという説が主流だそうだ。他に、9月は長雨が続くからという説も有る。今晩あたり、一雨どころか大雨が予報されている。線状降水帯という言葉は好きではないが、雨の恵みが待たれる。

高田馬場の栄通りにある八百屋で梨を買った。「幸水」という梨だ。関東で一番ポピュラーな種類だそうだから目新しさは無いが、命名が素晴らしい。

幸せを感じるのは人様々。幸せを見つけるのも工夫次第。五穀豊穣を祝う笛太鼓の音があちらこちらで聞かれることを祈りつつ、長月に梨を食べて憂いなしで過ごそう。

小倉羊羹

昨日(9月1日)は防災の日。それを意識して保存食用にと一口羊羹を買った。小倉と煉りの2種類を2個ずつ買い冷蔵庫に入れた。賞味期限は2026.08.01まで。どうせ1週間で食べてしまいそうなのはわかっている。

ところで、何故、小倉という名前がついているのかとふと疑問に思った。調べてみると、①あずきの色を京都の小倉山の紅葉にたとえた説、②小倉山周辺で良質な大納言小豆が収穫されたことに由来する説、が有るとのこと。

京都小倉山と聞くと、急に風流な気分になった。「小倉百人一首」もふと思い出された。インバウンドでごった返している京都。今は行きたくない。京都にまつわるものに触れながら、いにしえの都の叡智を味わうことにしよう。

今日の語彙

1.防災対策    2.防災グッズ

3.防火壁     4.防水塗装工事

5.防衛省     6.防犯カメラ

7.防疫       8.海防法

9.消防士    10.防潮堤

11.予防接種  12.正当防衛

医者の一押し

5月上旬に定期健診で近所の診療所に行った時、ドクターから「次回の予約は不要ですよ」と言われた。そこで約4ヶ月ほど足が遠のいてしまった。しかし、区の無料健診の封書が届いていたので診療所へ行った。

ドクターはいつも通りの診察をした。だが、今回は「ちょっと足を見せてください」と言った。そして、指で押した。「ほら、戻りが遅いでしょ。これはむくんでいる証拠です。原因は血流が悪いということです」と説明して聞かせてくれた。

運動不足であることは十分に自覚している。しかし、ドクターからはっきりと指摘されると、我ながら反省せざるを得ない。やはり毎月の受診は重要だ。これは稽古事にも言える。先生の指導を受けると、何をどのように矯正したらいいかがよくわかっていい。

ミトコン?

タイ料理店でバイトをしているM子さんはコックさん達のタイ語をたくさん聞き取ろうとしていつも頑張っているそうだ。夏休み明けの授業に参加した彼女から質問が有った。「タイ人達がミトコン、ミトコンと言うのですが、どういいう意味ですか? 私はミトコンドリアを連想してしまいます」

その質問に対してタイ人講師も私もキョトンとしてしまった。「そんなタイ語、有りません」と我々が言っても、M子さんは「いいえ、ミトコンです。絶対にミトコンです」と言い張る。どういう場面で使われているのか、詳しく状況説明をしてもらった結果、タイ人講師がついに気がつき言った。「ああ、それは、มีแต่คน(ミーテーコン)ですね!」

「มีแต่คน」の直訳は、「そういう人ばかり」。文章化すると、「มีแต่คนบอกว่า……」となり、「そういうようなことを言っている人ばかり」となる。M子さんはそのタイ料理店で6年もバイトをしているとのこと。長い間の疑問が晴れて万歳!

今日の翻訳

タイ小学校国語教科書5年生向け(พ.ศ.๒๕๖๓)の第9課の練習問題の一部から出題する。

๑. การสื่อสารด้วยการเขียนจดหมายมีคุณค่าหลายประการ ดังนี้

๒. ได้เขียนหรือเล่าราวที่บางครั้งไม่สามารถใช้คำพูดได้ แต่สามารถเขียนเป็นจดหมายได้

๓. ได้ฝึกใช้ภาษาที่เหมาะสมกับบุคคลและเขียนถูกต้องตามรูปแบบ

๔. ได้ฝึกเขียนเรียบเรียงลำดับเรื่องและะเหตุการณ์เป็นการบันทึกเรื่องราวเพื่อความทรงจำ

๕. สื่อสารได้ทุกสถานที่ทั้งในประเทศและต่างประเทศ

どんどん増えるアジア物産店

泰日文化倶楽部は高田馬場駅早稲田口から歩いて1分のところに在る。教室に着く手前に、昔は小料理屋があった。かなり長く頑張った店だがついに閉店。そして、その次にラーメン店が開業。しかし、ここも5年位でつぶれた。その後に出店したのはミャンマー人とネパール人が共同経営のアジア物産店だ。店の前を通るたびに、「この店、大丈夫なのかなあ?」と思っていたが、今や、高田馬場駅周辺の日本語学校で学ぶアジアからの留学生でごった返している。

昨日、その店の反対側、即ち、早稲田通りをはさんだ向かい側に、新たなるアジア物産店が進出しつつあるのを見た。何故なら店の看板を取り付けていたからだ。。

というわけで、高田馬場駅早稲田口から中野方面に向かう500メートル範囲内の早稲田通り沿いはアジア物産店だらけ。文房具屋が潰れたと嘆いていたら、そのあとには中国人やミャンマー人が出店。店頭に置かれたドリアンのにおいがリトル・アジアを醸し出している。

น่าเสียดาย 惜しい!

「น่าเสียดาย」というタイ語は、「もったいない」という意味で使われることが多い。食品ロスを見るにつけ、ついน่าเสียดายというタイ語が口から出てしまう。その他に、「残念な」という意味でも使われる。

教室でタイ語の単語の書き取り(dictation)をさせると、生徒の皆さんは末子音の聞き取りがアウトであった。特に、ง/น の聞き分けができない。タイ人講師に「惜しい!って、何と言えばいいですか?」と尋ねると、「น่าเสียดาย!」と答えた。しかし、「惜しいなあ!」と自分を慰めていてはいけない。正しく書くことができるよう、学習の緻密さを増やすことが肝心。