先日、授業中の自由会話で「リーズナブルな値段」という表現が出た時、タイ人講師がそれはタイ語で「ราคาสมเหตุสมผลです」と言って、ホワイトボードに板書した。「ราคา=値段」、「สม =ふさわしい」、「เหตุ=原因」、「ผล=結果」の4語からの合成語だが、とくに注目すべき表現は、「สมเหตุสมผล=しかるべき」である。
เหตุ(原因)と ผล(結果)は、元はといえば、เหตุผล(因果、理由)である。それをばらして、สม(ふさわしい、しかるべき)と組み合わせ四文字熟語にし、音調が良いようにしている。いずれにせよ、いかにも仏教的表現である点に興味を覚える。
「สมเหตุสมผล」は、日本語ืに訳すと「適性なる」という表現があてはまる。だが我々日本人は「リーズナブル」という英語を使うことが多い。「reason(理由)+able(可能)」→「reasonable」。思うに、タイ語の「สมเหตุสมผล」 と、英語の「reasonable」とは、表現及び考え方において近いものが見られる。