年の瀬

今日は御用納め。私には関係ない。じっと机を見る。今年、何をしたか? マンションのクリスマスツリーは早くも地下の倉庫に追いやられた。あとは門松の到来を待つのみ。時間だけが淡々と確実に過ぎていく。

「来年、妻の七回忌です」と言って来られた元生徒さん。3人のお子さん達の弁当作り。それに対する頑張りを心から褒めてあげた。「12月11日に母が亡くなりました」というA子さんには、「母親との別れは娘には特別にこたえるものです」と返信。「落ち着けば、またタイ語再開します」の言葉に安心した。

昨日、バンコク駐在のT氏から、「突然ですが、日本に帰ります。12月30日、新宿に行く用事が有るのでお会いしたいです」というメールが来た。二つ返事でOK。彼は明朗でよく笑う。話していて気持ちがいい。会うのは2年ぶり。バンコクの最新情報を聞くのが楽しみだ。

タイ語よりも英語

昨日、生徒さん達にLINEでクリスマス動画を送ったところ、皆さんからそれぞれの近況報告が有った。その中の一つに、「タイ語よりも英語が必要になりました」とY子さん(元生徒)。彼女は来年6月にアメリカのクリーブランドへ行って組紐のワークショップの講師をされるとのこと。

彼女にとっては初アメリカ。クリーブランドへ行ったことがある私はさっそく知っている情報を教えてあげた。そして、シカゴのオヘア国際空港での乗り継ぎに関しても教えてあげると、彼女は安堵を覚えたようである。

来年の6月なら今からでもまだ十分に時間が有る。毎日、少しずつ英語に親しめば、アメリカでのワークショップが有意義なものになること間違いなし。必要に迫られて勉強するのも、これまた可。グーグル先生に頼ることなく、真っ向から直で会話する心構えは外国語の勉強に於いて、基本中の基本である。

今日のタイ語作文

1.タイの国語教科書には、動物達が助け合う話がよく出てくる。例えばこうである。

2.冬の或る日、北の村に住んでいる犬が虎に噛まれて大出血をした。

3.そこで鼠達が船を貸し切って、南の村にいる熊のお医者さんのところに連れて行った。

4.治療を受けた犬は命をとりとめた。

5.道徳的な意味合いがあるが、この話の勉強のポイントは「ห」が使われている単語を覚えることである。

6.実例:犬、鼠、熊、冬、或る日(1日)、北、村、流れる、貸し切る、医者。

大人のための塾

『頭をよくするちょっとした習慣術』(和田秀樹著 祥伝社 平成13年)の中に、「<語学に強い頭>にするための習慣術」という章が有る。和田氏の意見をかいつまむと以下の通りである。

①英会話学校に多額の授業料を支払い、週に何時間か費やすのならば、一日三〇分でいいから、英文を読む習慣をつけたほうがはるかに「語学力」は身につく。

②もし学校というものが有効であるならば、やはり「大人のための英語塾」というものができないといけない。単にネイティブスピーカーと日常会話をするだけではなく、それぞれのレベルに合わせた「読解問題」をさせ、英作文の添削をしてくれるような「読み書き」専門の語学学校の登場が望まれる。

これを読んで、我が泰日文化倶楽部は「大人のためのタイ語塾」であると確信した。和田氏は「会話力」を軽んじているわけではない。何に力を入れるかは、必要に応じて自分で考えればいいのである。要は語学の勉強を通して思考力を鍛え、外国の人と対等に意見を交わせる訓練を継続させることが肝要なり。

2024年の授業

今日(12月23日)は、18:00からのグループレッスンと、19:30からの個人レッスンの2コマが有りますが、21:00をもって今年の授業は無事に終わる予定です。生徒の皆様、この一年(2024年)を通じて熱心に通って来てくださり心より御礼申し上げます。

生徒の入れ替わりは有りましたものの、生徒数には大きな増減がなく、おだやかに授業を展開することができました。面白いデータが有ります。グループレッスンの男女比を調べてみましたところ、全く同人数でした。そして、個人レッスンの男女比もこれまた同じでした。なるほど道理でクラスの雰囲気に均衡がとれているというわけです。

世の中の高齢化現象が泰日文化倶楽部でもみられますが、落ち着いて勉強ができるのは、条件的にも時間的にも、そして経済的にも50歳半ばからかもしれません。ノスタルジーを求めてタイ語の勉強を続け、機会を見つけてタイへセンチメンタルジャーニーに出かけましょう!

今日の語彙

1.通過      2.通貨

3.通信      4.通訳

5.通常      6.普通

7.通報      8.非通知電話

9.一方通行    10.通販

11.通関手続き  12.通暁している

クロノス VS カイロス

数日前、民間ロケットのカイロスの打ち上げ中止のニュースを聞いて、「カイロス」とはどういう意味なのかをネットで調べてみた。ギリシア語であった。他に、「クロノス」という単語もあるから、両者の違いを認識するようにという指摘が添えられていた。

昨日、『中高年の危機と挑戦』(アルフォンス・デーケン著 女子パウロ会 1990年)を読んでいると、「時間意識の危機」という中に、なんと、クロノスとカイロスの相違点が分かりやすく書かれてあった。

「クロノスは河の流れのように過ぎ去っていく日常的な時間のことですが、カイロスは二度と来ない決定的な瞬間を言います。<中略> いままでの時間意識を変革し、自分の人生のカイロスに対してためらわずに進むこと、これが第一の時間意識の危機と挑戦に対するよき心構えではないかと考えます」

追記:私はデーケン先生と上智大学の懇親会で度々お会いしたが、ユーモアたっぷりの紳士で周囲の人々をなごませておられたのが印象的である。

職人さん達

先週から始まった我が家の水回りのリフォームは快調に進んでいる。毎朝、職人さん達に挨拶をしているが、いずれの皆さんも感じがいい。「すばらしいチームですね」とリーダー格の人に言うと、「パナソニックのほうで厳しい審査が有りますので」とすかさず答えた。

生徒さんに私がリフォーム中であることを話すと、「コロナ禍で仕事が無くなってしまった職人さんから半額でいいからリフォームをやらせてくださいと懇願され、それに応えてやりました」と、彼女は教えてくれた。生活のために現金収入は必要だが、それはそれとして、職人にとって腕が鈍るということが一番つらい。

通訳も然り。語彙や文型をたくさん覚えても通訳はできない。常に瞬間的に真意を伝えられるか、その意識と訓練が大切。そのためには「聖人」を目指そう。すなわち、「耳と口の王→聖=Saint」を目指して、幅広く研鑽を積むことである。

今日の翻訳

タイ国語教科書3年生(พ.ศ.๒๕๒๑)の「ธรรมชาติช่วยมนุษย์」から出題する。

๑. มีชายสองคนชึ่อ มิ่งกับมั่น ทั้งสองคนนี้อยู่ในหมู่บ้านเดียวกัน เขาชอบตัดไม้และล่าสัตว์

๒. วันหนึ่งมิ่งกับมั่นเข้าไปในป่าเพื่อตัดต้นไม้ไปขาย ทั้งสองคนพบต้นไม้ใหญ่ใกล้ลำธาร

๓. เขากำลังจะตัดต้นไม้ ทันใดนั้นเขาได้ยินเสียงดังขึ้นว่า “เราช่วยให้อากาศเสียเป็นอากาศดี และเราช่วยซับน้ำฝนที่ตกลงมาทำให้ลำธารแห่งนี้เป็นต้นน้ำของแม่น้ำ ท่านทั้งสองตัดต้นไม้จะเป็นการทำลายต้นน้ำลำธาร

๔. และถือว่าทำลายธรรมชาติและสิ่งแวดล้อม วันหนึ่งท่านจะได้รับความเดือดร้อน เพราะท่านไม่ช่วยรักษาธรรมชาติ ธรรมชาติก็จะช่วยท่านไม่ได้ ฝนฟ้าจะไม่ตกต้องตามฤดูกาล แม่น้ำจะไม่มีน้ำ มนุษย์และสัตว์จะได้รับความเดือดร้อนโดยทั่วกัน”

๕. ทั้งสองคนแปลกใจที่มีเสียงดังขึ้น จึงมองไปรอบๆ ก็ไม่มีใคร

ぼだっこ・しょっつる

秋田から帰京する時、駅の売店で「ぼだっこ」というおにぎりを買った。名前が可愛かったからである。ネットで調べてみると、「ぼだっことは、塩辛く漬け込んだ鮭を指し、秋田県民のソウルフードとして親しまれています」と書かれてあった。

さらに、「ぼだっこ」の由来に目を通すと、諸説あるが、次なる2点をおさえておくとよいようだ。1)色鮮やかな紅鮭の切り肌がボタンの花に似ていることから、秋田弁の「ッコ」をつけて名付けられた。2)いろりやかまどにくべる木切れの「ほだ木」に似ているから。

さらに秋田といえば、しょっつる(魚醤)だ。しょっつるの読み方の由来を調べてみると、「出汁」と書いてあった。秋田風に発音した結果、しょっつるになったとのこと。「所変われば品変わる」といわれているが、「所変われば呼び名変わる」。