昨日、掃除のために教室へ行った。すぐ近くに喫茶店が新規開店していた。そこは昔、レトロな純喫茶であった。その店を私はよく利用した。しかし、次第に客足が遠のき、客は私一人という日が多くなった。そして、ついに閉店。
そのあとには居酒屋が出来た。生徒達とよく行ったものだ。これは10年前の話。その居酒屋は高田馬場2丁目にも在ったので、高田馬場3丁目のこの支店はいつしか閉店し統合された。
居酒屋の次は串カツ屋になった。一度も入ったことがないまま潰れていた。閉店の挨拶も見たことがなければ、喫茶店にリフォームしているのにも全く気がつかなかった。都会の店の変貌はあまりにも早い。
いずれにせよ、再び喫茶店に生まれ変わってくれたことが、私にとっては嬉しい。名古屋スタイルの喫茶店だ。どうにか頑張って10年は持ちこたえてほしい。
年末の可愛いお客様
12月は仕事というよりも来客で忙しかった。ドイツから来日された友人の息子さんはまるで我が子のようであった。何故ならば、毎年、我が家にやって来てくれるからである。そして、札幌在住の元生徒さんが来られた時は、まるで留学中の娘が帰って来たかのよう……。というのもここ数年、お会いしていなかったから。
ところで、年末年始、必ず我が家で過ごすタイ人ファミリーが今年も到着。深夜便でやって来るということであったので、私は午前6時から受入れ態勢を整えていた。
午前8時15分、まず坊やが部屋に入って来て、「こんにちは!」と明るく弾むように私に挨拶をした。私は「おはようございます!」と応じた。しかし、坊やはキョトンとした。何故ならば、彼の少ない日本語の語彙には「おはようございます」がなかったからである。
「こんにちは」と言ってあげたほうがよかったのにと私は反省したが、ついつい語学教師の矯正心が出てしまった。
Sur la Colline (丘の上で)
昨日は冬至であった。茶道仲間とカボチャ(南瓜)を食べた。今日から昼間の時間が少しずつ長くなることが嬉しい。
夜7時半からマンション住民達と忘年会をした。まず最初、フランスのシャンペンで乾杯し、そのあと、幹事が彼の叔父様が造っているという韮崎のワインを開けた。
「叔父は山梨のブドウでは満足せず、わざわざフランスから仕入れたブドウをワインにしております。しかし、それだけでは美味しいワインはできません。やはり、醸造所の壁についた古くからの菌が必要だと思います」と、幹事。
ワインの名前は<Sur la Colline>。その意味は「丘の上で」。集まった住民は一人の女性を除き、皆さん70歳以上。
アルゼンチンやイタリアのワインも持ち込まれ、それはそれで美味なる味であったが、私は日本人が頑張って造っている韮崎のワインに惹かれた。何故ならば、我々はもう高い山に登る年齢ではない。「丘の上で」を呑みながら、来し方、そして、今後の行く末をとりとめもなくおしゃべりするのが丁度よい。
今日の宿題
今日は12月22日。2の数字が3個並んでいる。そこで、2の数字に関する表現を列挙するので、タイ語で書いてみよう。
(1)2+2=4
(2)2x2=4
(3)4÷2=2
(4)2分の1
(5)2対2
(6)二輪車
(7)二枚舌
(8)二重人格
(9)二者択一
(10)双子
今年最後の授業
今日12月21日、泰日文化倶楽部は今年最後の授業日です。令和元年を迎えた5月、新たなる時代の到来と思いきや、あまりにも多岐にわたるニュースの洪水で目も耳も伏せたくなりました。
しかしながら。高田馬場の泰日文化倶楽部はおだやかに時が過ぎていきました。東京、及び、関東周辺から通って来てくださった生徒さん達、この一年間有難うございました。
今日は「アジア女性のための生け花教室」が開催されます。最近は中国人の参加が比率的に多くなりました。中国人は熱心です。学ぶパワーが有ります。日本人も負けずに、頑張りましょう。さもなければ、気がついた時、中国人の中にうずもれているかもしれません。
奮起して、学ぶ力を維持向上させましょう!
生徒さんの声
以前にも書いたことがあるが、泰日文化倶楽部の生徒さんは何故だか遠方に在住の方達が多い。毎週、高田馬場まできちんと通って来てくださることに対していつも有難いと思っている。
「タイ語中級 水曜日13:00」のクラスに在籍しておられるMr.Yは、熊谷から通う事、もう7年。一昨日、ボン先生に代わって私が担当したが、とても熱心に、そして、楽しそうに勉強しておられるのを観て、彼に感謝の言葉を送った。
すると、彼はすかさず応じた。「ผมมีความสุขมาก」
このタイ語を直訳すれば、「私は幸せです」。だが、彼の表情からは、さらなる表現が加味されているように私には思われた。
「一週間に一度、東京に来てタイ語を勉強することは頭の体操になってとてもいいです。タイの話をタイ人講師から聞くのも有益です。タイへ一人旅をしても全く怖くありません」
彼は最近、完全にリタイアされたそうだ。時間的余裕はたっぷり。タイ語の勉強にさらに意欲満々!
今日の宿題
次なる文章は、『もしも利休があなたを招いたら』(千宗屋著 角川書店 2011年)から引用したものである。
タイ語に訳してみよう。
お茶というのは相手ありきのものであると同時に、まずはやはり自分自身と相対するものです。お客様が来る時しか点てない、稽古場でしか点てないというのではなく、まず生活の中で自分自身のために点てる。まず、自分。自分と向き合えなければ、人と向き合うことなどできませんから。
お茶に限らず、日本の伝統的な文化や芸能は、季節感というものを非常に大切にします。これは四季のある日本という国の気候風土によって育まれてきた、きわめて繊細な感覚です。
白い恋人
先日、札幌から上京された元生徒さんから「白い恋人」の手土産を頂戴した。
「毎回、お土産を買って来られるのは大変ですから、遠慮します」と私が言うと、彼女は面白いことを言った。
「北海道の土産は<白い恋人>しかないみたいと思われるのがいやなので、あまり買いたくはないのですが、今日、千歳空港にものすごい数のタイ人が<白い恋人>を爆買いしておりました。それを見て、ついつい引きずられてしまいました。というか、タイ人に全部買い占められてはなるものかという変な心理がもたげました」
それを聞いて、北海道旅行を楽しんでいる大勢のタイ人達を想像してみた。雪を見て、<白い恋人>を買う。タイに帰ったら親戚や友人にお土産を渡す、そして、その親戚や友人達が北海道にやって来る。なるほど、タイ人観光客が増えるわけだ。
余談だが、私は先月、大阪で発売されているという<黒い恋人>をいただいた。ブラックユーモアであることはわかっているが、ネーミングとしては、やはり白いほうが優っている。
授業はあと5日です!
12月に入ったと思いきや、あっというまに半ばを過ぎました。泰日文化倶楽部の授業は今週の土曜日(12月21日)までです。
昨夜は「タイ語初級 月曜日18:00」のクラスの皆さんと忘年会でした。月曜日は振替え休日のためあまりにも休みが多く、勉強になりません。このクラスの生徒達と次回お会いするのは1月20日。ああ、1ヶ月以上、空いてしまいます。
昨日、見学希望者からお電話をいただきました。タイ語を習いたい理由と目的を軽く伺った限りでは、来年から本当に習う意思を固めておられることがわかりました。21日の最終日、見学にみえるということになりましたので、楽しみです。
今日の宿題
『おかしな男 渥美清』(小林信彦著 ちくま書房 2016年)を読んでいると、昭和の芸能界の裏話が面白いようにわかるが、それと同時に昭和の世相が思い出される。次なる文章をタイ語に訳してみよう。
一九六六年(昭和四十一年)はマスコミ的には<ビートルズ来日>の年であるが、日本の人口が一億を突破し、交通事故死者が史上最高になり、<交通戦争>なる言葉が流行した。カラーテレビ・カー・クーラーの3Cは<新・三種の神器>と呼ばれた。
<映画スター>をめざす渥美清にとっては、すべての状況が悪化しつつあった。映画界がいかに下降しているか、数字で見てみよう。