昨日、授業後、早稲田の古本屋街へ行ったが、一軒たりとも開いていなかった。一軒くらい開けておいてくれればいいのに….。
そこで、我が家に向かった。面影橋を渡ると、「山吹の里」の歌碑が有った。他の場所から移設してきたもののようだが、いずれにせよ、その辺りは昔、鷹狩りが行われており、徳川家の方々が遊びに来ていたところだ。
太田道灌にまつわる「山吹の花」の伝説は各地数か所に残ってはいるものの、鎌倉街道があった豊島区高田にも、同じように残っている。貧しい家の娘に蓑を借りようとしたら、山吹を一枝差し出され、それが和歌の一部からとったことをあとで知った太田道灌が、それ以来、和歌に目覚めたという話である。
今はコンピューターにより情報があっというまに世界中に届くが、その情報は下水の如く流されていくだけ。
昔から鎮座する歌碑は多くを語りはしないが、どっかりと腰を据え、その存在感たるや子々孫々まで続く。