鍛金

昨日、仕事で飛鳥山方面へ行った。飛鳥山公園の桜見物を楽しみにしていたが、あいにくの雨。桜の盛りはすでに過ぎ、花びらが地面にいっぱい。それはそれで風流であった。
 飛鳥山公園の中には、「北区飛鳥山博物館」というのがあるので、そこでお茶をすることにした。頼んだのは「桜ケーキとコーヒー」のセット。窓越しに桜を見ながら、目と口の両方で今年の桜を堪能することができた。
 博物館内に、人間国宝(重要無形文化財保持者)である奥山峰石氏の作品が展示されていた。「鍛金(たんきん)」という工芸作品であるが、それはそれは美しいものであった。作品が出来上がるまでの一連の過程がビデオ上映されていたので、30分間、じっと見入った。
 その中で、耳に残った言葉が有る。「職人は集中しなければなりません」
 奥山氏の大作は1年半をかけて生み出されている。春夏秋冬、倦まずたゆまず、木槌や金槌をふるいながら作品に向き合う。仕上がった作品の輝き! そして、何よりも上品である。
 語学も集中だ。新学期を迎え、果たしてどのくらい集中力が続くか?