お菓子が大好きな生徒さんから、「おこじゅ」という名前の和菓子を頂戴した。包装紙には「多摩どらやき」と書いてあり、さらには、「おこじゅとは、多摩のむかしことばで、<三時のおやつ>のことです」と説明があった。
早速、ネットで調べてみると、「おこじゅー = 神奈川県の方言」と出ていた。多摩地方は神奈川県と隣接しているところもあるから、昔はほぼ同じ言語環境を共有していたのであろう。
それにしても、「おこじゅ」という響きからはどことなく郷愁がただよってくる。その土地のものでなくても、命名の面白さと同時に、ほっと一息することができる。
世の中、IT化やデジタル化によって、日本全体が画一化されつつあるが、方言は心の通ったことばだから、是非とも生き延びてほしい。