象使いのプム君

昨日、タイ語の勉強に見えた象娘3人のうちの一人が悲しいニュースを教えてくれた。「先生が乗った象の象使いのプム君が去年9月に亡くなったそうですよ。象は2日間、泣いたとか」
 そのニュースを聞いた時、私はすぐには信じられなかった。しかし、彼女は年末にランパーン県の国立象保護センターへ行き、その話を直接、象使いの仲間から聞いて来たわけだから嘘ではない。
 象使いの名前はプム君。私が彼のお世話になったのは約7年前。彼は愛くるしい目を持ち、そして丸顔をしていたので、私には田舎の少年そのものに見えた。その時、彼は22歳。
 象保護センターには2回行ったが、2度目も彼のお世話になった。象に乗った彼の雄姿を何枚も写真に撮らせてもらい、そのうちの1枚を手帳に挟み、この7年間、ずっと持ち歩いていたというのに…..。
 酒を飲み過ぎて肝臓を悪くしたために死んだということを聞いても、またまた信じられなかった。あの少年が? 私の脳裏の中にあっては、彼はいついつまでも少年なのである。