一休さんの訪問

バンコクから休暇で帰って来られたばかりの一休さんが、昨晩、泰日文化倶楽部を訪ねて来てくださった。9ヶ月ぶりの再会である。いらっしゃることは彼のお仲間からあらかじめ聞かされていたが、実際に教室でお会いすると、まるで現役の生徒さんのように見えた。
 授業後、級友達と居酒屋「青龍」へ。一休さんの頼んだ料理は刺身の盛り合わせ、それに、ひややっこ。バンコクでも日本食の店はいっぱいあるが、東京で食べるひややっこには独特の味わいがあるはず。ほとんどタイ料理で生活しておられるそうだから、えらい。だが、私は言った。「味付けが濃いタイ料理ばかりを食べていると、健康に悪いので控えめにね」
 タイ語力について尋ねてみると、一休さんは謙虚に答えた。「聞き取りでは問題がありませんが、あまり語彙が増えません」
 確かにそうかもしれない。毎日、同じパタンで仕事や生活をしていると、会う人も限られてくるので、使用する語彙に限りがある。それを打開するにはどうすればいいかを考えて、日々、ちょっとした意識転換をはかれば、新しい語彙が身につくことであろう。それは、日本で勉強している人にも同様のことが言える。勉強には意識改革と工夫が必要なり。